2011年9月18日日曜日

【VJ】flau presents cokiyu “Your Thorn” release party




















という訳で、先日発売したばかりのcokiyuの2ndアルバム"Your Thorn"のリリパが9/30に行われるんですが、そこでcokiyuのライブの映像演出を僕が中心になって、自然写真を研究していらっしゃる"山本渉 a.k.a. watty"とイケてるVJユニットの"VJ PLUM"という美少女と好青年のユニットと三組でやらせていただきます。

ライブセット全てに固有の映像を付けるというKraftwerkミニマム・マキシマム気取ってる感じにしようと思っています。しかし、わたくし事で恐縮ですが、ライブの一週間後は大学院の審査会なのに仕事を引き受けてしまい「どどどどどうしてこうなった?\(^o^)/」という感じでマジウンコ漏れそうなほど焦っております。

と言いつつも、みんな気合い入れて映像作っている(wattyはビデオ素材を8ミリで撮影してるらしいです)ので、普通のライブのVJとはひとひねりしてる演出にご期待ください!大学のお友達やお父さんお母さん(あと犬とか猫とか)、もちろん気になるあの子とかも誘って原宿のVACANTでcokiyuナイトをenjoyしちゃいなYO!!!




イベント詳細はコチラ
会場:原宿 VACANT
時間:OPEN 18:30 / START 19:00
チケット : 前売り 2,000円 / 当日 2,500円 (1ドリンク別)
* 前売りチケットメール予約 event@flau.jp (flau)
お名前・ご連絡先・枚数を明記の上、上記のアドレスまでご送信ください。

ライブ:
cokiyu with itoken + VJ:Takashi Ohashi, VJ PLUM, 山本渉
trico!

sawako
with Kazuya Matsumoto
DJ : Osamu Matsumoto (Linus Records)
PA: 福岡功訓 (Flysound)
協力:NO IDEA, Linus Records, Fly sound, Taguchi

デビュー作『Mirror Flake』以来4年ぶりとなるニューアルバム『Your Thorn』発売を記念した
リリース・パーティーを原宿VACANTにて開催します!共演にはflyrecからのリリースや、オオニシユウスケ
とのユニットSmall Color、そしてWorld’s end girlfriend、空気公団のサポートなど多方面で活躍する
音楽家trico!、そして12Kからの諸作で知られる女性音響作家、メディアアーティストsawakoの出演が決定!
Cokiyuは新作『Your Thorn』からの楽曲を中心に、d.v.dやトクマル・シューゴなどで知られるitokenを
全面サポートにロングセットを披露します。
ライブ後には”Your Thorn”リミックス・コンテストの優秀作も決定しますので、こちらもお楽しみに。
皆様お誘い合わせの上、ぜひご来場下さい!



 


MVもチェケラ!!!

2011年9月5日月曜日

cokiyu - Your Thorn


先々週に公開したcokiyuのYour Thornのトレーラーが、フルバージョンで公開になりました。


今回のビデオはcokiyuの2ndアルバム"Your Thorn"のタイトル曲に映像を付けることになったんですが、曲の構造がA→B→C→A→B→Cというポップスのような明快な楽曲構造(リフレイン形式)と、目を閉じて聞いた時の音楽のダイナミクスの気持ちよさは、 僕が普段やっているようなグラフィカルでシステマチックな演出では曲の良さを引き出せないと考えたので、今回はナラティブ(ストーリー性のある)な展開と、音楽と空間のダイナミクスの調和や、時間の持つエネルギーを演出の基本と考えてビデオの企画を練っていくことに。


プロットの段階でcokiyuさん本人のYour Thornという曲に対する想いや、曲を聴いたcokiyuさんの友人の感想と、僕が考えていた曲を映像化するアイディアである「胎内記憶/反復説」のイメージが幸運にも近かったのが印象的でした。と言いつつもcokiyuの音楽性が持つ優しさや暖かみ、可愛らしさを映像でビジュアライズしても面白くないので、「不気味さやグロテスクさも垣間見えるようなキャラクター造形」「闇の世界」「過剰なコンポジット」の三本柱が今回の世界観を作るうえでの基本になっていきました。前回のanimatopeまでは「アニメーションとは光の運動」という意識の中作っていきましたが、今回は「アニメーションとはフレームの中から世界を広げる行為」という考えを意識的に取り入れて作っています。モンタージュ効果やPOV(主観映像)を使ってカメラを第三者の俯瞰した視点 から登場人物の視点に移り変わったり、フレーム外の存在を意識させるカットを所々取り入れる事でフレームから世界が広がるように意識させるように心がけてます。
















プロット段階でのイメージボード
この時の主人公のデザインもクリオネの様なイメージだった















最終的にクラゲの構造と天使の翼を組み合わせたイメージに決定



制作の話をすると、以前SSTVの企画「CANVAS1.0.0」で発表した「animatope」の技術や世界観を展開させています。動きに関しては、アニメーションのほとんどがパスやマスクのアニメーションで作ったり、ディストーション系のエフェクトを1フレ〜3フレ単位で動かしていています。(単純な動きの場合はフレーム補間)手書きの要素は一切ありません。あと今回は外部のプラグインやイラレやフォトショなどの外部の素材も最初のタイトルのフォント以外は一切使用していません。一見パーティクルっぽい素材も見えるんですが、一つ一つ素材を作ったり動かしたりしてコンポジットしてます。この手法に特別こだわりがあってやっている訳じゃないんですが、オリジナリティを出すために外部(手書きなどの作家の身体性がダイレクトに伝わる技法)で素材を作るのはコンピューターに負けた気がしてしまうからです。


演出的に初めての事も多く、しかも5分近くあるMVは今まで作ったことが無かったのでプレッシャー のかかる中の制作でした。結果的に自分にとって新しい方向性が開拓出来たので、今後またこの世界観を展開/洗練させる機会があれば良いなぁと思っております。